今日は文化の日
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- 11月3日
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ライト学習塾教室長の吉矢です。
本日2025年11月3日は文化の日で祝日です。
祝日ですが、今日の教室はいつも通り開いております。
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さて、この文化の日ですが、高校受験をする中学3年生にとっては覚えていておかないといけない日でもあります。今日は文化の日について一周回って知らない話をしたいと思います。
11月3日文化の日はなぜ祝日なのでしょうか?
答えは『1947年11月3日に現行憲法である日本国憲法が公布されたから』です。中学3年生は公民のテストや受験でも良く出てくる日付なのでしっかりと覚えておきましょう。ちなみに半年後の1948年5月3日は憲法記念日で、日本国憲法が施行された日ですね。合わせて覚えておいてください。

日本国憲法について少しお話しします。1945年8月に日本はポツダム宣言を受諾して太平洋戦争に敗北します。その後日本は連合国軍総司令図(GHQ)の下で急激な民主化政策を行っていきます。その1つが当時の日本の憲法である大日本帝国憲法の改正です。GHQにとって、君主権が強く、また軍部が政府から独立していた旧憲法は再度日本が暴走する可能性があるとみていたわけですね。
実際に当時の日本政府は大日本帝国憲法の改正案を1度GHQに提出しました(松本試案)が、内容が旧来の憲法とあまり変わっていておらず、GHQにはそれを却下し、GHQがわずか1週間ほどで新憲法の草案を作り上げて(マッカーサー草案)それが現在の日本国憲法につながっている訳です。
さて、新しい日本国憲法では『基本的人権の尊重』として、『平等権』『自由権』『社会権』『基本的人権を守るための権利』という大枠の人権が明記されています。しかし、今の中学生はさらに『新しい人権』として『環境権』『プライバシーの権利』『知る権利』『自己決定権』を覚える必要があり、最近では『肖像権』や『忘れられる権利』なども『新しい人権』として良く議題に上がっているようです。これらの人権については日本国憲法が出来た頃には考えられていなかった権利のため、憲法には明記されていませんが既に社会的には認められている権利です。
そのため、日本国憲法の改正の際には必ず議題に上る内容であり、あらゆる法律の最高法規である憲法に記述されそうだともされていますね。第9条の『平和主義』だけが憲法改正の内容ではないことを知っておいてください。もちろん第9条のとても重要な改正内容ではありますが。
日本国憲法はもうすぐ公布・施行されて80年を迎えます。その間1度も改正されておらず割と古い法律になってしまっています。その一方で「憲法は国の法律・規則の根幹になる部分となるため容易に変えてはいけない」という考えも正しいのです。近年、憲法改正の論議はニュース、ワイドショー、もちろん国会においても良く話題に上がってきていますが、それが国会の本会議にかけられた発議案は1度も無いんですね。日本人にとってとてもナイーブな内容のようです。
このように戦前の日本の内容を変えた現行憲法を守る態勢を取っている日本ですが(それが良いか悪いかは全く別物として)、改めて1周回って知らない話を。
11月3日って実は明治天皇の誕生日ですよ?
もともと11月3日は『明治節』として昭和に定められた祝日です。さて、なぜ1947年の日本国政府は11月3日に日本国憲法を公布して『文化の日』としたのでしょうか?
当然、「もともと祝日だったのだから、他に祝日を増やさなくていい11月3日でも問題ないよね?」という表向きの理由もあるでしょう。本来、新憲法の公布は11月1日だったとも言われています(ただし半年後の5月1日がメーデーと重なってしまうので却下されたとされています)。それをわざわざ11月3日にしたのは天皇制の維持のためと疑われても仕方ないかもしれませんね。実際にGHQは反対したそうですが、無理矢理ねじ込んだともされています。

祝日がなぜその日なのか、自分でも色々と調べてみてくださいね。例えば11月はもう1つ『勤労感謝の日』がありますが、なぜ11月23日なのか。これも実は戦後の日本と関係のある日ですよ。自分の身の周りにある事柄や出来事が、ちゃんと学校で習っている社会の歴史と結びついている。
お願いだから「だって歴史習っても自分と関係ないし」とは言わないでください。自分が気づいていないだけで日々の生活でも歴史の影響を受けているものっていっぱいあるんですよ。ふとした事から自分で気づいて調べてみるようにしましょう。
ライト学習塾教室長 吉矢武司




