読書感想文が夏休みの宿題から減っている理由
- writetutoringschoo
- 1 日前
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ライト学習塾教室長の吉矢です。
近年、夏休みの宿題を減らす学校が増えています。
中でも、夏休みの定番だった読書感想文は、『夏休みの宿題から削減された課題』の代表格となっています。
なぜ、読書感想文は夏休みの宿題から削減されるようになってきているのでしょうか?
今年も『第72回青少年読書感想文全国コンクール』が開かれます。
夏休みの宿題としては定番で、いくつかの課題図書、もしくは自由図書の中から1つを選び、
600~2000字以内(学年によって違いがあります)で読書感想文を書き、それを提出したものです。
そのコンクール自体は今でも継続されて開催されています。
しかし、全国的に学校での夏休みの宿題が削減されつつある傾向が見られています。
特に読書感想文が必須課題から、自由選択課題に変更されている学校が増加傾向にあります。
宿題自体が削減傾向にある理由は主に4つあります
1.主体的な学びを重視する教育への転換
「決められた課題」ではなく「自ら課題を見つけてそれを学ぶ」ことに日本の教育は転換しつつあります。そのため、夏休みの宿題も、学校側が課題を指定する量を減らし、減った分を自らの学びに充てることが大切だと・・・いうのはもちろん建前の部分が大きいです。
教室長の本音としては、それができる子とできない子がいます。そして、それができる子の方が少ないというのが現場としての意見です。
2.学習支援ツールの普及
あえて「夏休みの宿題」として、問題集やプリントで出すのではなく、タブレット等を使って、夏休み期間中でも適宜、学校の先生から課題を出すことが容易となりました。
3.家庭環境への配慮
共働き世帯や学習環境の違いによって、宿題の取り組みやすさに差が出るという課題への配慮の部分があります。
4.教員の働き方改革
学校教員は「夏休み中は暇をしてるんじゃないの?」と思われがちですが、部活動の指導、1学期の反省と2学期の準備、子どもがいない間にこそ行える長めの研修、そして子どものトラブルへの対応は夏休み中でも行われています。夏休みの宿題について、2学期が始まると同時に提出があるわけで、生徒全員の宿題内容のチェックを行うと、学校行事の多い2学期のスタートがそのチェックに追われることになるという問題があり、その問題への対処という面も大きいです。
では、読書感想文についてはどうなのでしょうか?
学校によっては国語の担当の先生がその内容をチェックします。先生も子どもが読書感想文で読んだ本の全てを読んだことがあるわけではないので、いわゆる流し読みができません。そのため、内容チェックに大きな負担がありました。
また、近年ではAIへの対応が必要ともなってきています。
子どもがチャットGPTなどのAIツールに読書感想文を作らせて、それを原稿用紙に写す可能性があるからです。
これは大学の論文、レポートなどでも良く問題に挙げられていますが、AIツールがかなり一般化したため、作文等においては特に学校の宿題などでもその問題への対処が必要になってきつつあります。
AIツールの作った作文にはある一定の特徴が見られます。そのため、ある程度慣れればまだ生成AIの書いた文章を見破ることは可能です。また、『Turnitin』のような、ネットからの剽窃(コピペ)やAIライティング検出のできるソフトの開発もされました。しかし、それを全ての学校に導入するのはまだ難しく、また誤判定の可能性もある状態です。
これらのことから、読書感想文については正しい評価を下すことが難しくなってきているという側面があると思われます。
子どもの立場からすると「夏休みに作文がなくなって楽だなー。」と思ってしまいます。
しかし、作文を作る機会が減るということは、自分の思いを言葉に、文章にしてそれを表現することの機会も失われているということになります。
受験などに見られる小論文、就職後では報告書や、メールの送信等、どこかで文章を作る必要性があります。
ある程度決められた文字数でそれを表現することは、実は訓練が必要です。
作文については特に技術的なポイントがいくつもあります。
作文が苦手な子はだいたい「文字数が多すぎて、書くことが無いから書けない。」と言っています。
ある程度作文に慣れてくると「言いたいことが多すぎて、文字数をオーバーしてしまって書ききれない。」という状態になります。
作文の文字数を増やすことは実は難しくありません。文字数を削って必要な文字数に減らすことがとても難しいのです。
読書感想文が「夏休みの宿題にない」という子はもう一度良く確認してください。『自由選択課題』として読書感想文があるはずです。
自分を成長させる良い機会だと思って、読書感想文に挑んでみるのはどうでしょうか?
自分の学びにもなりますし、学校の成績も悪い方向にはいきません。
AIツールについても、それを全て任せてはいけません。文章の構成の相談や、誤字脱字のチェックくらいであれば、まだ利用する価値はあります。
ただ、文章の内容や方向性などを全て任せてしまっては自分の学びになりませんし、「AIに作らせた文章」と断定されてしまえば、それこそ自分の成績に悪い影響が出てしまいます。
読書感想文という宿題が悪かったわけではありません。むしろとても良い学習方法です。
ぜひ挑んでみてはいかがでしょうか?
ライト学習塾教室長
吉矢武司




