top of page

​無料体験・お問い合わせ

やる気の無い子どもをどう育てるか

  • writetutoringschoo
  • 10月30日
  • 読了時間: 6分

ライト学習塾教室長の吉矢です。

 

本日は教育のやり方の変遷について述べていこうと思います。

 

 私、吉矢はおそらく先生に殴られて教育された最後の世代と言えるポジションです。教育的指導の下に『殴る』正確には平手打ちでしたが、それがニュースなどではほとんど取り上げられないような子ども時代でした。

 悪いこと、間違っていたことをしたら鉄拳制裁によって修正していくことが問題視されていなかった時でもありました。今はもちろん大問題になってしまいます。それは、先生はもちろん、例え親であっても手をあげてはいけない時代になっています。暴行・家庭内暴力といったことがニュースに度々見られるようになってきたのは、もうその行為がとても悪い意味で珍しくなってきたからです。

 「自分がされて嫌なことは相手にしない」と言うことは良く教育のお話しでも聞かれるとは思います。これは子どもにだけのことではなく、大人になっても同じことで、大人になって子どもの頃に嫌だったことを社会的なルールとして禁止してくことは自然なことでしょう。

 

 その「嫌なこと」の1つに『勉強』というものがあります。今、これをご覧になっていらっしゃる大人の方も含めて『勉強』が大好き!という方はごく少数でしょう。教育の世界では『勉強』と『学習』を分けて考えられています。『勉強』は強(し)いる、つまり強制的にやらせるという意味が込められているからです。それに対して『学習』は学び、習うといったい一般的に使いやすい表現になります。だから先生などによっては「しっかり勉強しよう」ではなく「しっかり学ぼう」とか「学習しよう」などの表現を意識的に使う方も多いのです。

 

 では、学習塾はというと基本は『勉強』のスタンスになってしまいます。教室に長く携わっていると自らの意志で「塾に行こう」と思う子はやはり少数派です。テストの点数が悪かったり、授業についていけないなどの理由がありますが、保護者に連れられてくる子どもの方が多いと思います。

 まずここで大きく2つのパターンに分けましょう。1つは「子ども自身が塾に通いたいと言い出した場合」です。その理由が「自らの知見、知識を増やしたい」とするプラスのものであれば尚素晴らしいです。マイナスの「学校のテストがあまりにも悪すぎて流石に塾などでしっかり学びたい」というものでも、本人が行きたいと前向きに考えている分だけやる気がスタートの段階からある、学ぶ意欲があるというのは学習塾側からしてもやりやすく、学習意欲であれ、危機感であれ、生徒本人の自主意欲があることが成長に非常につながりやすいです。

 それに対して2つ目の「親に言われたから仕方なくここに来ている」というパターンの場合は、私の経験上本当に苦労をします。それを生徒からハッキリ言われたことも何度かありました(苦笑)。この場合の多くでは、授業で先生の話をそもそも受け入れる態勢になっていないことが多く、生徒自身の考え方をまず変えなければ何も変わらないことになってしまうからです。


男性の先生に悩み事の相談をする男子生徒

 

 では、その「親に言われたから仕方なくここに来ている」と私に直接言った生徒の成功例について話してみたいと思います。その子は中学1年の終わり頃に英語・数学で塾の授業を受けに来ていましたが、すぐにペンを放り出してしまう、学習能力や集中力以前にやる気がまったく無く、その状態を堂々と見せるタイプの子でした。授業中でその態度でしたから、もちろん宿題なども全くやってきません。

 このような状況になると『授業』が成り立たず、先生はあの手この手、口八丁手八丁で生徒がやる気を出す方向を見つけようとします。残念ながら授業時間の多くを「お話し」で使ってしまいます。その生徒は良くモンスターを狩るゲームについての話をしていました。そこでちょうど学校の理科の範囲の動物の分類と絡めて話をふってみたところ思った以上に食いついてくれました。

携帯型ゲームをする2人の男の子

 ここで保護者の方と相談をして授業を理科に変えてみませんか?(もう1つ授業を増やす選択肢はその子の場合厳しかったため)という提案をして許可をいただき、次のテストまでの授業を理科に変更しました。もちろんそのテストまでの間も紆余曲折はありましたが、そのテストで平均点を取れるようになったのです。

 そこからその子は理科に対してだけプライドを持つようになりました。当時まだ中学2年だった子だったので『受験』に対する意欲はほとんど無く、他の教科はおざなりになっていましたが、理科の点数が良いと先生に自慢をしに来て、点数が悪かったらとても悔しがってくるようになりました。

 中学3年生になったその生徒は、段々と受験に対して自分で考えるようになってきて「自分も公立の学校に行きたい」と思うようになり、得意の理科から数学にもその理解度を派生させ、他の教科にも手を付けるようになり、公立高校への合格を果たしました(ただし、兵庫県と山梨県では受験のシステムが違うため、山梨県では中学1年生からの学習が欠かせません)。

 そして最後に「今まで面倒を見てくれてありがとうございました。」と言って卒業したのは、先生たちみんなが驚いて、記憶にしっかりと残っています。

 

 かなり思い出話で例が長くなってしまいましたが、ここで大切なポイントがあります。

 『やる気の無い子はやる気の出し方を教えてあげる必要がある』

先ほどマイナスでも「学校のテストが悪すぎて塾に行きたい」というのはまだマシだということは言いましたが、それでも「塾はヤダ行きたくない」と言う子もいらっしゃいます。その子が将来何をしたいのかなどが具体的にわかっていればまだやる気を出させることも可能ですが、そうで無い子は、

 『では、何に対してならやる気を出すのか』

を考えて、それを今自分が学校や塾などで学んでいることと結び付けてあげる必要があります。

 もちろん、短期的に「高校受験で使うから」という理由で学ばせることも1つの手ではあります。ただ、それを生徒がしっかり「メリット」として感じられるかどうかがポイントになります。

 

 「子どものやる気が感じられない」というようなご相談は良く受けます。大切なことは子どもにとって『自分でしっかり考えること』ではありますが、それを他人に任せよう(押し付けよう)とすることもあるでしょう。子どもが今、何に興味・好奇心を抱いているのかを良く見定めてそこからやる気を導き出してみてはいかがでしょうか?

 

 

 ご家庭のことでもご相談等あれば是非一度お電話下さい

 

ライト学習塾教室長 吉矢武司

bottom of page